宅地建物取引士資格試験に挑戦!
2023年10月15日(日)
令和5年度宅地建物取引士資格試験を受験してきました。
宅地建物取引業を営もうとする者は、宅地建物取引業法(以下「宅建業法」といいます。)に基づき、国土交通大臣又は都道府県知事の免許を受ける必要があります。
免許を受けるに当たり、その事務所その他国土交通省令で定める場所ごとに、事務所等の規模、業務内容等を考慮して、国土交通省令で定める数の成年者である専任の宅地建物取引士を置かなければならないとされています。
宅地建物取引士になるためには、まず、宅建業法で定める宅地建物取引士資格試験(平成26年度までは、宅地建物取引主任者資格試験)に合格しなければなりません。
試験は、宅建業法第16条の2の規定に基づき、昭和63年度から当機構(一般財団法人不動産適正取引推進機構)が、国土交通大臣より指定試験機関として指定を受け、各都道府県知事の委任のもとに実施しています。
引用:一般財団法人 不動産適正取引推進機構|宅地建物取引士資格試験(宅建試験)とは
2020年に京都生活を終え、愛媛に帰郷。
息子を出産して、2022年秋に出会ったママ友の一人と投資や不動産についてよく話していました。彼女のご主人の転勤が決まる直前(2023年春)、今年の宅建を受験してみようかという話に。
「よし、頑張って勉強してみよう!」
と二人で盛り上がり、彼女一家は6月に引っ越していきました。
ごくたまに連絡を取りつつ、お互い勉強を重ね、試験直前の1週間前。お互いの健闘を祈り、試験に挑みました。
終わってすぐに連絡を取り、とりあえず開放感。
試験終了後の夕方に解答速報が出て、自己採点をし、お互いの点数を公表。おそらく合否の得点には届かないだろうという結果になりました。
でも私、こんなに楽しく興味を持って勉強をしたのは初めてです。
そして、結果は不甲斐ない結果となってしまったけど、こんなに勉強に集中したのは久々です。
自己採点後の電話で、こんな機会を与えてくれた彼女に感謝を伝え、お互いの健闘を称え合いました。そして、お互いの勉強方法や家事・育児中の勉強時間の確保などを振り返ったり、来年リベンジするのかしないのか、今後の予定なども話しました。
また、特に試験直前は家事育児を半分夫に放り投げて勉強していたし、息子に勉強を邪魔されてイライラ・ピリピリとしていたこともありました。試験当日は夫が仕事だったため、息子を母に託すなど、家族に迷惑をかけた数ヶ月でした。
結果で家族に返したいという思いもありましたが、不甲斐ない結果となり、感謝を伝えても中途半端な感謝になっているような気がしてモヤモヤしています。
試験直後、
「リベンジなんて無理。もうあんなに頑張れない。」
という思いもありますが、悔しい気持ちもあります。
でもまずは、今回の私の勉強方法やその内容などについて振り返りたいと思います。
また、リベンジするならどのような勉強方法にするのかなど、記録として残しておきます。
かなり長い記事となっていますが、お付き合いくださると嬉しいです。
今後、初めて宅建受験を検討している方に、反面教師として参考になれば幸いです。
【自己採点33点】分野別点数結果
試験終了後の自己採点結果を公表します。
権利関係→4/14点
法令上の制限→7/8点
税・その他→2/3点
宅建業法→15/20点
免除科目→5/5点
合計→33/50点
み...民法(権利関係)ボロボロ...
4/14点。4点て!
直前予想模試4回分の権利関係の平均は8点。ここは直前期にあまり深掘りできないし、8点くらいならいい方だと思っていました。
でも、本番で4点...
過去問でも見たことのないような問題が出たので、難しいと感じました。民法の基礎を頭に入れたつもりになっていたけど、全く入っていなかったし、曖昧な知識のまま試験を迎えてしまったようです。
法令上の制限は7/8点。
過去問や予想模試でも平均5点というところだったので、直前期にしっかり勉強した成果が出たようです。
得意としていた税・その他は、直前模試でも3/3点を取っていたのですが、今回は満点取れず。でも最低ラインは死守したかなという感じ。
そしてやはり20問と得点配分の大きい宅建業法です。
私の成績は15/20点。民法が低いならここで満点近く取らないと行けなかったところです。それに宅建士を目指すなら、業法は最低でも17~18点は必要ですよね。
そら、宅建士の称号もらえませんで。
実は直前の予想模試でも、業法は15点どまり。予想模試でもそうだったので、本番でもこの点数なのは「知識が曖昧さ」がちゃんと出た結果です。
YouTubeの宅建講座の先生が、
「過去問丸暗記になっている人は、宅建業法で点が取れない」
とおっしゃっていました。
まさに私です。
勉強していたと思っていたのに、過去問丸暗記になっていたようです。
免除科目は直前も自信がなく、3/5点を目標にしていました。
今回はとても簡単だったように思えます。その結果5/5点満点を取ることができました。
直前の4回分の予想模試は、平均34点でした。
予想模試の最高得点は37点。民法が9/14点取れたため、35点を超えました。でも宅建業法が14/20点だったため、最高得点でも37点という結果になってしまいました。
民法が苦手でも、合格するなら業法や法令上の制限でしっかり点数を取れていれば、合格ラインに近づけるはずでした。
そして私の本試験の結果が、33/50点。
今回このブログで自身の勉強を振り返り考察しましたが、納得の結果なのかもしれません。
ちなみにママ友は34/50点。
彼女も一生懸命勉強したけど、特に民法はかなり難しく感じたそうです。
34点なら合格可能性ないかな?と思ったけど...
ここ数年は30点後半の36~38点が合格ラインなので、二人でガクッと肩を落としました。
使用テキスト・問題集
今回の宅建は、独学で挑戦。
市販のテキストやYouTubeの宅建チャンネルを使って勉強しました。
使用したテキストや問題集を紹介します↓
テキスト1冊、問題集が3冊、そして予想模試(4回分)1冊です。
基本テキスト
まずはテキストから紹介します。
私が使っていたのは、資格大手LEC東京リーガルマインド)の「宅建士のトリセツ」(以下トリセツ)です。
テキストを買うのは初めてで、どれがいいか分からなかったので、楽天ブックスでたまたまポイントUPの対象の本だったという理由で購入しました。講義動画も無料でついているというので、その方が理解できるかなと思ったのです。
講義は1回20分くらいのものでした。
1つの単元で、大事だったり難しいところを解説してくれています。自分でテキストを軽く読んで講義を聴き、解説されていないところは、過去問題を解いて、解説とテキストを照らしながら知識をつけていくようにしました。
ママ友は、「みんほし」シリーズで有名なTAC出版のこちらのテキストを使っていました。
これらのテキストは、分野ごとに分冊できます。
試験当日は、重要論点集(ブルー)を持っていて、直前にざっと見直しできるようにしました。
こちらのトリセツは、インデックスシールもついていたので、問題を解いてその単元を振り返るにはとても便利でした。
このテキストを買うとアンケート特典というものがあり、メールアドレスを登録して応募すると、スマホで見られる一問一答のPDFがダウンロードできたり、キャラクターのかわいい付箋セットを郵送でいただきました。(6月頃)
また、法改正資料と直前模試の案内(割引付き)が8月下旬に届きました。
私はLEC直前模試は受験しませんでしたが、法改正資料はよく読みました。
一問一答式過去問題集
トリセツ(テキスト)と一緒に購入したのが、こちらの一問一答式過去問題集です。
私が購入した2023年度版は分冊できなかったのですが、こちらの2024年最新版は分冊できるようになっています!
トリセツテキストの講義を見て学んで、すぐにこちらの問題を解くようにしていました。
また、スマホのアプリもたまに活用していました。隙間時間に使えるので、購入したら是非ダウンロードしてください。通勤時の電車等、静かで人の多いところで使うと、正解のピンポン!や不正解のブッブー!の音がなかなか響くので音量調整かマナーモードは必須です。
12年分過去問題集
テキストと一問一答を2周する頃に、過去問題集を購入しました。
過去問題集は、みんほしシリーズの過去問題集を購入。
12年分というボリューミーな内容。
こちらも問題編と解答・解説編に分冊できるので、とても使いやすかったです。
難易度が低い順に並んでおり、易しい順に解いていきました。
問題編は本番試験のようなゆとりのある配列ではなく、問題が詰め詰めに書かれているので、見にくい部分もあります。また紙質がかなり薄いのが気になりましたが、これは特に問題はなかったかな。
分野別過去問題集
9月中旬に、上記のみんほし過去問をした際、あまりの点数の低さに愕然としました(詳細は後述)。
そこで、9月下旬に急いで購入したのがこちらの分野別過去問題集です。
こちらも分冊できます。
この分野別過去問題集のおかげで、私の知識が整理され、点数をUPをすることができました。
分野別に知識を整理するというのが大事だというのは、後述いたします。
直前予想模試
そして、試験前の総仕上げ。
直前予想模試は試験の半月前、9月後半に購入しました。
こちらは6月頃に発売されるので、まずはテキストや過去問から入るといいと思います。
過去問だけ周回すると正解するのは当たり前。答えを覚えちゃってるから。
「初見の問題を解いていくのが大事」だとYouTubeの先生がおっしゃっていたので、「確かにそうだ。」と納得して購入。過去問とは違う角度から問われる問題に、まんまとやられました。
1回分ごとにLEC専任講師の解説もあるので、周辺知識や覚え方のアドバイスもとてもタメになったと思います。
試験勉強期間・時間
ママ友と宅建受験のために勉強してみようと話したのは5月頃。
我が家は夫と息子の3人家族で、今年の4月から息子が幼稚園に入園したので、息子のいない間(9時〜14時頃まで)勉強できる!と思い、5月下旬頃からぼちぼち勉強を始めました。
6月〜8月(試験4ヶ月〜2ヶ月前)
平日、夫と息子が仕事と幼稚園に出かけ、家事を一通り終わらせた9時半ごろから11時頃までが、私の勉強時間でした。
テキストと一問一答式の問題集を使って、まずは権利関係の民法からスタート。
20分弱のLECの無料講義を受けて、すぐに一問一答。大体1~2単元の講義視聴と問題を解き、時間でいうと1時間半〜2時間程かけていました。
あんまり理解できてないまま問題に入るし、初めて見る問題ばかりなので、一問一答もなかなか時間がかかります。
6月〜7月中旬くらいで、権利関係・宅建業法・法令上の制限・税その他の全ての講義視聴と一問一答を終わらせました。
2周目は講義は見ずに、テキストで内容を再確認し、一問一答へ。解説を見ながら、テキストを見直していきました。この時も1~2単元ずつ進めていきました。
一問一答には、毎回間違えるところやしっかり記憶したいところに付箋を貼っていきました。
ちなみに確かに7月に入ってすぐに宅建の受験申し込みがありましたので、早々に受験費用(¥8,464)を払込み申し込みを完了しました。
そして、私。
8月に韓国旅行なんてしてるんです。
余裕ぶっこいてる暇ないのに、危機感もなく旅行を楽しみました。
しかも、この5日間は勉強は一切しておりません。
そら落ちるよ。
9月(試験1ヶ月前)
2周目のテキストと一問一答を終えた9月中旬。
2時間の試験時間を体験してみようと、みんほし12年分の過去問題集をやってみることに。易しい順から、2時間時間を取って問題を解いてみました。
まず最初にやってみた感想としては、時間がなさすぎる。
最後の解答を終えたのが終了1分前。2時間ギリギリで見直しの時間もなく終わりました。
約1週間で5年分受けてみましたが、結果の点数は50点中、①25(令和4年度)②24(令和2年度)③32(平成30年度)④27(令和2年度)⑤27(平成23年度)...
5回目が終わった時、
「この点数はやばい...受験諦めるしかないかも...」
と思いました。
絶望の中、Google先生に聞いてみました。
「宅建 直前 全然」で検索。
そしたら先生、YouTubeチャンネル「棚田行政書士の不動産大学」のこちらの動画を勧めてくださいました↓
↑こちらの動画自体は数年前のものなんですが、この動画で奮起しました。
「なんとか頑張ろう!」
と、見直し・復習をし終えて数日後、もう1つ過去問(令和元年度)をしました。
結果、28点...
いや、落ち込むわ!
全然取れんやん!
そしてまたGoogle先生に聞きます。
「宅建 直前 点が取れない」で検索。
そしたら先生。
また「棚田行政書士の不動産大学」から、こちらの動画を勧めてくださいました↓
これは昨年の動画でしたが、目からウロコが大量に出てきました。
私も過去試験問題を2時間で解いた後、採点と解説読んでの復習にかなりの時間がかかっていました。1年分の過去問の解説・復習をやり終わるまで、2日かかってたんですよ。効率悪いし、知識が整理できていない。
まさに棚田先生が指摘している、過去問を周回をしている人ができないことに当てはまっていました。
よし!今更だけどやり直そう!と決めました。
すぐに楽天ブックスで分野別過去問題集を購入。
本が2日後に届くまで、一問一答で復習しなおしました。
10月(試験半月前〜4日前)
9月までの勉強時間が2時間超えるくらいでしたが、ここからさらに数時間勉強時間を増やしました。
分野別過去問題集が届いて、すぐに権利関係から取り掛かります。
もう時間もなかったので、
・スピード感持って解くこと
・○(正解)/ ×(不正解)の理由も言う
解くときに意識したのはこの2点です。
↑過去問解答マークシートと学習で使ったルーズリーフ(一部)
分野別過去問題集は、本試験と同じ4つの選択肢を選ぶ問題が並んでいます。
ルーズリーフに1つ1つの選択肢が○なのか×なのかを紙に書き、○(正解)/ ×(不正解)の理由を言いながら、問題を解いていきました。
一問一問に「日付」と「正解したのか不正解だったのか」、「全く分からなかった」を記録する欄があるので、書き込みました。そして、ポイントとなる問題や解説で気になったところ、覚えておきたいところには付箋を貼っていきました。
こちらの分野別過去問題集は、試験当日まで3周ほどしました。
分野別過去問題集を1周した後にすぐ、LECの直前予想模試に取り掛かりました。
予想模試2時間受けて、解説動画は2時間なので1.25速で視聴し見直し。その後、一問一答や分野別過去問題集を挟みながら、予想模試の2回目以降を受けていきました。
①10/4…33点
②10/6…35点
③10/8(試験1週間前)…37点
④10/11(試験4日前)…32点
30点は超えてきたけど、合格ラインにはなかなか届きにくい点数が続出。
まだ伸ばしどころはあるはずなのに、
法令上の制限が平均5/8点
宅建業法が平均14/20点
と、なかなか伸びずに悩みました。
民法は大体半分8点前後を取れていたので、やはり記憶勝負の法令上の制限と宅建業法を、試験前に強化していくことにしました。
勉強時間は、1日4~5時間くらいでした。
10月12日(試験3日前)
試験3日前は、権利関係を中心に分野別過去問題集を1周。特に、不動産登記法や区分所有法は得点を取りやすいとこなので、細かい部分の復習と記憶の定着を意識しました。
一問一答は、毎回間違えていたところやしっかり記憶したいところに付箋を貼っていたので、その部分を復習。そして、もう大丈夫だと思ったところは付箋を外していきましたが、この時点でも外せない付箋はたくさんありました。
付箋がたくさんあり、最後まで理解できなかった、記憶に残せなかったのが、借地借家法です。
借地・借家がごっちゃになっていて、「ここは厳しいかも...」と試験3日前に頭を抱えていました。
民法で特に得意だった相続は、自信を持っていたので、軽く見直す程度に。
また合間に、YouTubeで宅建業法の過去問題動画を視聴したりしていました。
10月13日(試験2日前)
試験2日前は、法令上の制限と税・その他を復習。こちらも分野別過去問題集を1周し、一問一答の付箋を貼っていた場所を復習。
都市計画法の用途地域はかなり細かい部分まで何度も見直ししました。
建築確認や都市計画法の開発許可は、歌で覚えていたので(後述)、家事や食事中に歌ったり頭で繰り返したりしていました。法令上の制限で一番苦手だった農地法は、何度もテキストに戻りながら知識を定着させました。
免除科目は、基本問題を解くことで知識を入れていました。
また、この日も合間に、YouTubeで宅建業法の過去問題動画を視聴したりしていました。
10月14日(試験前日)
試験前日は、得点源である宅建業法を中心に復習しました。分野別過去問題集の1周はもちろん、一問一答も付箋部分に加え、周辺の問題も復習。
また、隙間時間にYouTubeチャンネルの宅建業法の過去問クイズを倍速で聴いて答えていました。
35条書面・重説の内容と保証協会の還付等については歌で覚えていたので(後述)、こちらも家事や食事中に歌ったり頭で繰り返したりしていました。
違いを気にしながら覚えたのは、こちら↓
・35・37条書面の必要的・任意的記載事項の違い
・営業保証金と弁済業務補償金の供託や還付の違い
・宅建業免許と宅建士免許の違い
また、自ら売主制限の特にクーリング・オフの問題や、媒介契約も何度も確認しました。
10月15日(試験当日)
試験当日は出かけるまで、民法の問題集を見返したり、宅建業法の問題を中心に見返しました。
11時30頃に出発し、会場の大学に到着。
分野別過去問とトリセツテキストに付属してあった重要論点集を持って行っていました。試験までの1時間はこちらで復習・見直しをして、ついに本試験を迎えました。
受給統計問題(問48)対策
免税科目の中の1問、問48の統計問題は、試験1週間前から隙間時間にチェックしていました。
チェックしていたのは、宅建試験ドットコムのサイトです。
その中の「R5年試験 受給統計問題(問48)対策」を、スマホのホーム画面からすぐアクセスできるようにして、試験1週間前から毎日チェックしていました。
また、トリセツテキスト購入者特典でも統計情報は入手できますので、こちらでも十分対応できそうです。
今回の本試験では、宅建業者数の数がポイントとなりました。
「宅建業者数はこんなにいるんだ」とたまたま大体の数字が頭に入っていたので、正解肢を一本釣りすることができました。
【YouTube】おすすめ宅建ch
試験1ヶ月前、過去問で点が取れなくて悩んでいたのがきっかけで見つけたYouTubeの宅建関連チャンネル。宅建関連のチャンネルって、めちゃくちゃあるんです。
無料で、有益なチャンネルがたくさんあるなんて思わなかったです。宅建試験の数ヶ月前から見ていれば良かったのでしょうが、私はそんなに頼らなかったのです。
どのチャンネルも有益なんです。
今回は私が試験前に頼ったチャンネルと、来年リベンジ挑戦するなら参考にしたい動画の2つのチャンネルを紹介します。
棚田行政書士の不動産大学
前述の過去問の点数が取れずに悩んでいた時にたまたま出会った「棚田行政書士の不動産大学」。
このチャンネルの棚田先生は、完全独学で3年で9つの資格を取った元「上場企業のトップ営業マン」。取った資格の内容もすごいんです。その先生が宅建受験者に寄り添ってくれているチャンネルです。
35条書面の内容を覚えられなくて悩んだ時にも、Google先生はこの方を紹介してくださいました。
この棚田先生、いろんな覚え歌をたっくさんUPしていますが、私は特に覚えにくいと思っていた内容を曲にしてくれているのをピックアップして、下記5曲を覚えました。
棚田先生の動画と歌詞を共に紹介します。
35条書面♪キューティーハニー
もう、この歌でどんなに救われたことか!
洗い物している時、寝る前によく歌っていました。
これであの35条書面・重説の内容が覚えられたんですよ!
本当に「神回」!
目でも覚えられるように、大きな文字や写真などを使って動画を作ってくれてるのも素晴らしい。
宅建を今後勉強する人は、この曲だけでも是非覚えてください。
(太字が歌っている部分。太字以外の部分もしっかり覚えましょう。)
◆(まずは全部に記載する事項から)
登記 法令(上の制限)※賃借は該当するものだけ
電気と(ガス・水道などの設備状況)
未完(成物件の場合、完了時の形状・構造)
造宅(造成宅地防災区域内か否か)
土砂(土砂災害警戒区域内か否か)
津波災害(津波災害警戒区域内か否か)
ハザード(マップ)
金銭(代金・交換差金・借賃以外に授受される金銭の額および目的)
解除
損(害賠償・違約金)
保50(支払金・預かり金の保全講ずるかどうかと概要 ※50万円未満は支払金〜等に該当しない)
既存(既存建物の状況調査)
石綿(アスベスト)
耐震(耐震診断)
建物だ!(建物の売買と賃借だけに記載)
私道負担は店子にしない(建物賃貸は不要)
住宅性能は建物売買(のみ必要)
手付保全 あっせん
担保責任(講じるか否か、講じるなら説明も)
割賦(販売)
(この4つは)
売買だ!(宅地と建物の売買だけに記載)
上記が①番です。
35条書面・重説はまだまだありますよね。
②番で完結ですが、この歌で覚えられます!
◆(区分所有建物における追加説明事項から)
敷地の権利と 共用(部分に関する規約)
専用(使用権に関する規約)
特定 減免(建物の所有者が負担すべき費用を特定の者のみに減免する規約)
(修繕)積立金(の内容や額)
管理費(の額)
修繕(建物維持修繕の実施状況)
売買〜(と交換のみ!)
専有(部分の用途)制限(ペット禁止)
(管理の)委託(先)
賃貸も〜(売買と賃貸で説明が必要)
◆(ここから賃貸の重説)
(契約)期間
(契約)更新
利用制限(ペット禁止)
管理 委託先と 敷金精算
(ここまで宅地と建物両方)
(宅地・建物どちらか一方に適用)
設備(建物のみ、台所・浴室・トイレ)
定期(定期借地権:宅地のみ/定期建物賃貸権:建物のみ)
高齢者(借主が死ぬまで借り続けられる:建物のみ)
取り壊しは(宅地のみ説明)
(この4つは)賃貸!
ただ歌を聴いて覚えるんじゃなくて、是非講義も聴いてください。それが大事です。
建築確認♪恋(星野源)
建築確認覚え歌も、良かったです。
こちらはすぐに覚えられると思います。
(太字が歌っている部分。太字以外の部分もしっかり覚えましょう。)
木造3階以上
延べ面積500㎡超え
高さ13m超えと
軒高さ9m超え
木造以外2階以上
延べ面積200㎡超え
いずれか満たせば大規模建築物
が(学校)
びょう(病院)
きょうどう(共同住宅)
ホテ(ホテル)
ゲキ(劇場)
車庫
特殊建築物
面積200㎡超え
事務所は違います
開発許可♪残酷な天使のテーゼ
開発許可は、結構得意な方だと思っていたんです。
でも、ある日なぜか間違えるというループに陥った。なぜ?と思った時に、この動画で解決しました。
この歌の通りに問題を解くと、問題が解けるんです!
もし開発許可でこんがらがった人は、この歌を覚えてください。
(太字が歌っている部分。太字以外の部分もしっかり覚えましょう。)
1.開発行為か
2.許可はいるのか
3.農林漁業(市街化区域以外は許可不要)
4.あとは面積要件
ゴルフ
プラント
開発行為
や(野球)
てい(庭球)
ゆう(遊園地)
どう(動物園)
墓地は
10,000㎡以上
市街化区域1,000㎡未満
市街化調整区域許可必要
じっ・ぴで(準都市計画区域・非線引き区域)
3,000㎡未満
他は10,000㎡未満
↓区域規模に関わらず許可が不要な建物
都市計画事業
土地区画整理事業
市街地再開発事業
住宅街区整備事業
防災街区整備事業
↓公益上必要で区域規模に関わらず許可不要
は(博物館)
と(図書館)
こ(公民館)
駅舎
変電所
応急措置
車庫に
物置〜
(↓同じとこ繰り返し)
1.開発行為か
2.許可はいるのか
3.農林漁業(市街化区域以外は許可不要)
4.あとは面積要件
ゴルフ
プラント
開発行為
や(野球)
てい(庭球)
ゆう(遊園地)
どう(動物園)
墓地は
10,000㎡以上
市街化区域1,000 ㎡未満
市街化調整区域許可必要
じっ準都市計画区域・ぴ非線引き区域で
3,000 ㎡未満
他は10,000 ㎡未満
歌詞が変わってもかっこいい曲。
保証協会♪ドラえもん
営業保証金と保証協会の弁済業務補償金の違いは大丈夫ですか?
保証協会になると供託や還付先が営業保証金とは違うので、あやふやに覚えると問題は解けなくなります。
この歌は、目で見て覚えた方が早いです。
今回の本試験の選択肢の1つにも、この歌を覚えていれば不正解を導き出せた問題がありました(問44の3)。
全5曲紹介しましたが、他にもたくさん曲があるので、自分の記憶できない分野を棚田先生の歌でカバーするのもおすすめです。
ってか、こんな素晴らしい覚え歌、どうやって作ってるんだ。
そしてこの棚田先生、スタッフも雇わず一人で動画を撮って編集して、毎日動画をUPしています。しかも、2本の時も!宅建試験に関わる情報や過去問を振り返って解説してくれたりと、かなり助けられました。
過去問を解いて周辺知識を増やすと言う「クイズ周辺知識にアタック」にも大変お世話になりました。
先生の著書もかなり有益なものがあるので紹介します。
宅建に限らず、試験勉強している方におすすめの本です。
私も読んでみました。
紙一枚勉強法で3年で9つの資格を獲得。素晴らしい実績ですよ。宅建に限らず、何かの試験に挑む方は、こちらの本を一読することをお勧めします。私も試してみようと思います。
勉強法の部分も良いですが、それ以外の部分も受験生にはしっかり読んでほしいところです。棚田先生の気づき、奥様の優しさ・気遣いが垣間見える本です。是非、読んでみてください。
Tokyo Joe 宅建スクール
試験終了後、X(旧Twitter)で、宅建受験で高得点を出した方がおすすめしていたチャンネルが「Tokyo Joe 宅建スクール / 弁護士による公開講座」です。
日本とNY州(!?)の弁護士資格を持っていて、大学で長く講師をされているという法律に強い先生です。
なんとこの先生、テキストと問題集を自身で作ってくれていて、なんと無料!これすごいですよ!そして、講義も無料です!
YouTube宅建関連チャンネルでは、市販のテキストや問題集、過去問の解説は今まで当たり前にあったかもしれませんが、テキスト問題集を独自で作るって!資格学校が当たり前と思っていたけど、個人で!こんな時代に入るんですか!?
私は、来年もしリベンジするなら、この先生のテキスト・問題集を是非使ってみたい!
法律の先生なので民法はもちろん強くなりそうですが、宅建業法や法令上の制限の授業もしっかりあります。
お顔出しはされていませんが、とっても素敵な声の方です。喋り方も優しくてゆったりいい感じ。
たまにあるラジオの雰囲気も落ち着いててダンディ(同年代くらいだろうけど...)。女子はモチベーション上がるチャンネルじゃないかしら?
チャンネル登録も7000人弱(2023年10月現在)くらいなので、これから絶対伸びてくるチャンネルだと思います。
R5年試験の振り返り&今後の試験傾向
私の勉強を振り返ったところで、R5年の試験を振り返りたいと思います。
私は問題は問26の宅建業法から解きました。これは、いろんな方がおすすめしているスタートの仕方だと思います。
解答用紙も行が問1~/問26~なので、マーク間違いも少ないと思います。
問26~50まで、約30分。
問1~25まで1時間かかりました。
残った30分は「もう1回解く」とチェックしていた項目(約5問)をもう一度解いて、最後はマークシートの塗り間違いがないかのチェックをしました。
試験終了後で詳細な解説は出ていませんが、LECなど大手資格学校の講師の方々が試験直後に解説してくれていました。
権利関係
権利関係である民法は、4/14点。
過去問のような問題ではなく、見たことない問題多くない?と言う感じでした。
一問目に来た相続の問題。しかも判決文問題です。
得意な相続が得意な判決文問題で来たか〜!と少しがっかりしましたが、もちろん逃さず1点取りました。判決問題が短かったのもホッとしました。
ここからですよ。
怒涛の不正解ラッシュ。
法改正を突いてきた相隣関係は、見事に文章の読み落としで迷って不正解へ。そこから配偶者居住権、制限行為能力、賃貸借、抵当権の配当額もどんどん落としていきます。
そして苦手としていた借地借家法2問も見事に落としました。ここは民法の中でも得点を取っておくべきところ。私の詰めの甘さ...というか詰めてもなかったから不正解当たり前となりました。
区分所有法、不動産登記法でやっと点数を取ることができましたが、民法全部で4点。かなり厳しい結果です。
法令上の制限
法令上の制限は、7/8点。
過去問や予想問題でもなかなか伸びなかったところですが、1問落としただけで済みました。でも私ができたということは、みんなもできているところのはずです。
落とした建築基準法の問題。試験後に見ると「ああ、あのこと聞いてたのか〜」と思うんだけど、試験中に惑わされたらそれまで。
苦手としていた農地法は、過去問知識でもいけました!
税・その他
税・その他は、2/3点。
印紙税と不動産鑑定評価は取れましたが、不動産取得税は知識になかった問題で落としてしまいました。
宅建業法
宅建業法は、15/20点。
あんなに歌を歌って覚えた35条重説の問題を落としてしまいました。
また、苦手な個数問題が7問も多かったのですが、2問落としていました。個数の問題は過去問や予想模試でも1個ズレて選択することが多く、自信を持って一問を終えることが少なかった...本試験でもそうでした。
結局宅建業法は15点の壁を超えることができませんでした。
免除科目
免除科目は、5/5点。
問46-47は住宅金融支援機構と不当表示の問題で、十分取れると思っていた通り得点を取れました。
問48の統計問題は、上記で説明したとおり、私にとってはラッキー問題となりました。
問49と問50は毎回どっちかしか取れなかったので、本試験もどっちか取れたらいいなくらいでいました。
結果5点満点が取れましたが、全体点数は合格ラインには届かなかったので、やはり勉強方法に問題があったと言わざるを得ません。
テキスト編集者の総評・今後の試験傾向や対策
試験後、トリセツテキストの著者の今年の試験の感想を、不動産大学の棚田先生が教えてくださいました。
やはり合格ラインを取ってきている方は、私がカバーしていなかったところもしっかり勉強されているんだなあと。
年々レベルが上がっているとはいえ、やはりしっかり勉強している方は宅建士になる資格があるくらいの知識をつけているし、そのくらいしっかり知識をつけていないと宅建士としての仕事ができないと言うことでしょう。
そして、最近の宅建試験の傾向から、棚田先生が出題者のことについて考えを教えてくれました。
確かに。
これだけ色んなものが流行る時代になって、出題者側が受験者の動向をチェックしているのは当たり前ですよね。
家事・育児の両立
試験1ヶ月前までは、家事育児をいつも通りこなしていました。
試験1ヶ月前からは、平日はいつも通り、夫の仕事がお休みの休日は家事育児は半分ほどお任せしていました。試験半月前に息子の参観日もありましたが、それも夫にお願いし勉強時間を確保しました。
息子が家にいると別部屋で勉強していても邪魔しにくるので、公園やお買い物に連れ出してもらったりして、集中できる環境を作ってもらいました。夫が積極的に協力をしてくれたのは、とても助かったし感謝しかありません。
SNSを見ていると、高得点を取っている方でお子さんがいる家庭やお仕事をされている方々は、家族に協力してもらいながら上手に勉強時間を確保している様子でした。
我が息子は試験3日前に風邪を引き、幼稚園を早退、また翌日は欠席をしましたが、自宅で一人遊んでくれている時間を利用しながらできる限りの勉強をしました。でもなかなか集中はできませんでした。
家族の体調管理も重要でしたね。
リベンジするか、しないか
長い文章となりましたが、ここまで読んでくださった方々、ありがとうございます。
令和5年の合格ラインは36点ということで、残念ながら不合格という結果となりました。
私の宅建試験はここで一旦終了。
共に頑張ったママ友とも話していたのですが、試験を終えた今、やりたいことがお互いあるし、また来年の春にどうするか話そうということになりました。
宅建士の資格を持っている知人に結果を報告しましたが、
「リベンジするにしても、1年もかけて勉強する資格ではない」
と言われました。
今のところ、私のリベンジの可能性は五分五分。
家族の協力も必要だし、何より私がこれからどうしたいかをよく考えなくてはいけません。
今はとにかく開放感に包まれて、当分できなかったことを目一杯したいと思います。また来年挑戦するときはブログで報告いしようと思います。