韓国にゆかりのある私の親戚ですが、特に叔母はKoreanホリック。
仕事でも韓国にしょっちゅう行くので、韓国語はもちろん堪能。
昨年のGWには叔母とソウルに行き、すべてを叔母に任した楽しい旅行でした。
叔母が韓国料理の中でも一番好きな料理はポシンタン。
サムゲタン(参鶏湯)は鶏です、鶏肉のスープ。
ポシンタンは犬です、犬肉のスープ。
今でも韓国の一部、中国やベトナムなどは犬を食べる習慣があります。日本人からすれば、かなり残酷と思っちゃうような話で...
1988年ソウルオリンピックがあった際には、そのような習慣についてヨーロッパの方々からかなりの批判があったそうで、ポシンタンを扱うお店は路地に入ったところだったり、観光客が通らないような場所にあります。
昨年GWにソウルに行った際は、明洞から電車で数駅離れた貧困層が集まるディープな場所にポシンタンを食べに行きました。
ポシンタンを置いているお店には必ず参鶏湯も置いていて、私は参鶏湯、叔母はポシンタンをいただきました。
私は当時、ポシンタンはお初でした。
叔母が注文したポシンタンは、香草でスープを煮込んでいるのでクセの強い香りでしたが、私は食べれなくもないかなと。
ただ犬肉は獣っぽい香りと筋のある肉質で、箸は思うように進みませんでした。
さて話は戻って父の誕生日。
なんかご飯食べに行こうと誘うと「最近身体が弱ってるからなあ...」と出かけるのを渋る。
同じ席にいた叔母が「ほならポシンタン食べに行く?」と。
ポシンタンは韓国では滋養強壮の食事とされています。
父もそれだったらええなあ!と喜び、父家族・叔母・私の5人でお店へ向かいました。
ポシンタンが食べられるお店は今里新地にあり、車で向かいました。
ビルの1階に構える開城食堂(ケソンシクタン)という韓国料理のお店です。
韓国のテレビ番組がばっちり映っています。
おそらくこの辺では契約できるようになっているのでしょうね。
奥に広がる店内で、大きなテーブルが5席程。
予約していたので、席に着くともう準備されていました。
韓国では定番のたくさんのおかずが並びます。
ほどなくすると、店主であるおばあちゃんが野菜を入れにきてくれました。
このおばあちゃんはなんと80歳を超えています!
理由は分かりませんが、50歳頃に日本に来て商売しているとのこと。
おばあちゃんは、民宿もしているようで、食堂の横には2つのお部屋と同じビルの2階も民宿営業してるようです。
日本語もたまに話せるようですが、ほとんど韓国語を話されていました。
おばあちゃんと父と叔母が韓国語で話しているところに、私も耳を傾けて聞いていたら、
おばあちゃん「この子(私)も韓国語分かるんか?」
叔母「この子は、韓国語分からないよ」
おばあちゃん「なんか、分かってるような聞き方してるで(笑)」
ちなみに私は大学で興味本位で取った韓国語の授業を落としています。
いや、でも分からないわけでもないんだけど...
ほら、韓国語って漢字の読み方が似てるでしょ。なんとな〜く分かるって感じです。
さてご飯に戻りましょう。
野菜が入っていますが、ごまの葉やセリが入っています。犬肉は中で煮込まれています。
韓国ソウルで食べた筋っぽいお肉と違うようで、鍋にすると高級料理になるので肉質が変わるのだそう。ビールを飲みほし、マッコリへ。
おばあちゃんの手作りかな?と思いましたが、買ったものって言ってました笑。
一人子供がいたのですが、ポシンタンの辛さで食べられないとのことで参鶏湯を注文。
美味しそう~~
実際かなり煮込まれて、トロットロのスープ。出汁がすごい。ご飯はかなり少なめなのでスープと鶏がメインな感じ。
かなりディープなので、なかなか足を運べないかもですが、結構おすすめです。おばあちゃんとコミュニケーションが取れたらもっと楽しいんやろけどなあ。
お値段は結構張りますよ。まあ父の誕生日なのでね、奮発しました。
頑張って働こ笑。
★開城食堂 (ケソンシクタン)
大阪市生野区新今里5丁目5-17
今里新地プラザ1階