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※この記事で紹介しているお店「開城食堂」は、現在閉業しています。

2024年1月韓国で、食用を目的とする犬の取引などを禁止する法律が与野党の賛成多数で可決・成立しました。
韓国は犬肉を食べる文化が残っており、街の飲食店にもポシンタン(補身湯)という犬肉のスープを提供するお店がそれなりにあります。

韓国にゆかりのある私の親戚ですが、特に叔母は韓国ホリック。仕事でも韓国にしょっちゅう行っていたので、韓国語はもちろん堪能。そして、彼女もポシンタン(補身湯)のファンのひとりで、韓国料理の中でも一番好きな料理はポシンタン。旅行の度にポシンタンのお店を開拓していました。

そんな彼女もがっかりのニュースですが、ポシンタンという料理がなくなるかもしれないとのことで、過去にあげた大阪でポシンタンをいただいた時の記事を手直ししてアップします。

ポシンタン(補身湯)とは?

私は2017年・2023年と叔母とソウルに旅行し、2017年は私もポシンタン(補身湯)を堪能しました。

よく知られているサムゲタン(参鶏湯)は「鶏」です。鶏肉のスープ。

対して、ポシンタンは犬です。犬肉のスープ。

今でも韓国の一部、中国やベトナムなどは犬を食べる習慣があります。日本人からすれば、かなり残酷と思っちゃうような話で...
1988年ソウルオリンピックがあった際には、そのような習慣についてヨーロッパの方々からかなりの批判があったそうで、ポシンタンを扱うお店は路地に入ったところだったり、観光客が通らないような場所にあります。

昨年GWにソウルに行った際は、明洞から電車で数駅離れた貧困層が集まるディープな場所にポシンタンを食べに行きました。

ポシンタンを置いているお店には必ず参鶏湯もあり、私はサムゲタン、叔母はポシンタンをいただきました。

私は、その時ポシンタンを初めて食しました。
叔母が注文したポシンタンは、香草でスープを煮込んでいるのでかなりクセの強い香りでした。ただ犬肉は獣っぽい香りと筋のある肉質で、私は箸は思うように進みませんでしたが、スープはクセになる味で食べられなくもありませんでした。

叔母曰く、美味しいポシンタンはスープも犬肉も美味しく、犬肉の獣っぽさがスープとマッチして美味しくいただける、とな。

今回、父の誕生日で食事に誘いました。
「最近身体が弱ってるからなあ...」と出かけるのを渋る父に、叔母が「ほならポシンタン食べに行く?」と提案してくれました。

ポシンタンは、韓国では滋養強壮の食事とされています。父も「それだったらええなあ!」と喜び、父家族・叔母・私の5人でお店へ向かいました。

大阪でポシンタンが食べられるお店は今里新地にあり、車で向かいました。

ビルの1階に構える開城食堂(ケソンシクタン)という韓国料理のお店です。

韓国のテレビ番組がばっちり映っています。
おそらくこの辺では契約できるようになっているのでしょうね。

奥に広がる店内で、大きなテーブルが5席程。

予約していたので、席に着くともう準備されていました。

韓国では定番のたくさんのおかずが並びます。

ほどなくすると、店主であるおばあちゃんが野菜を入れにきてくれました。

このおばあちゃんはなんと80歳を超えています!
50歳頃に日本に来て、飲食店や民宿商売をしているとのこと。食事をしている横のお部屋が、民宿で貸している部屋とのことでした。

日本語もたまに話せるようですが、ほとんど韓国語で話をされていました。
おばあちゃんと父と叔母が韓国語で話しているところに、私も耳を傾けて聞いていたら、

おばあちゃん「この子(私)も韓国語分かるんか?」

叔母「この子は、韓国語分からないよ」

おばあちゃん「なんか、分かってるような聞き方してるで(笑)」

ちなみに私は大学で興味本位で取った韓国語の授業を落としています。
ただ、なんとなく話していることが分かるような気がして、耳と顔を向けておばあちゃんと叔母との会話を聞いていました。

さてご飯に戻りましょう。

野菜が入っていますが、ごまの葉やセリがたっぷり入っています。犬肉は中で煮込まれています。

ポシンタンを鍋料理で注文すると、高級料理になるようで、肉質が変わるのだそう。韓国ソウルで食べた一人一椀のスープだと、筋っぽいお肉だったのは、そういう理由かな。

ビールやマッコリも進みます。

このマッコリ、おばあちゃんの手作りかな?と思いましたが、買ったものだそうです。笑

こちらには一人子供がいたので、ポシンタンは少し辛く食べられません。なので、追加でサムゲタンを注文しました。

さすが、本格的な韓国料理店。サムゲタンも美味しそう。

実際かなり煮込まれて、スープがとろっとろでした。鶏の出汁がすごい。鶏の中のご飯はかなり少なめで、スープと鶏がメインの料理でした。

かなりディープ場所ですが、おすすめです。おばあちゃんとコミュニケーションが取れたら、もっと楽しいと思います。

ちなみに、お値段は結構張ります。大人4人子ども1人、参鶏湯やお酒なども含んで3万円くらいでした。ポシンタンの鍋料理なので、なかなかの価格になります。

韓国ではもう少しお手頃な価格で食べられるし、スープだとランチ価格くらいで食べられます。

今回は誕生日だったのでね、奮発しました。
頑張って働こ。笑

【閉店しました】
開城食堂 (ケソンシクタン)
大阪市生野区新今里5丁目5-17
今里新地プラザ1階

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